『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』訳者による内容紹介ブログ

11世紀後半、中央アジアでテュルク(トルコ)語を用いて書かれた現存する最古の著書『幸福の知恵 クタドゥグ・ビリグ』の内容紹介ブログです。著者のユースフ・ハース・ハージブは自身の出生地(ベラサグン)がある現在のキルギス共和国で紙幣の肖像に描かれています。11世紀に書かれた書物ではありますが、詩で語られた言葉には現在でも人々の生き方の道しるべになるものがたくさん含まれています。

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慶應義塾大学経済学部教授、京都大学名誉教授 大西広先生よりこの度『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』に関して推薦文を書いていただき、パンフレットに掲載させていただきましたので紹介いたします。 ...

本書『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』の題名について、解説させていただきます。前回のブログ、智恵と知識についてで著者ユースフが考える智恵と知識の違いを紹介いたしました。そこで智恵は生まれながらにしてその人にそなわる先天的なものであり、知識は生まれてその人 ...

『幸福の智恵』にはそのテーマにもみられるように、智恵と知識が生きる上で重要なものとして繰り返し本文に出現します。ユースフ・ハース・ハージブはその序文にも「人類の価値が、知識と智恵にある。」と述べていますが、ここでは彼が言う智恵と知識の違いについて説明しま ...

満月は、さらに国王に尋ねました。「善人は悪人になれるのでしょうか?その悪人に善の痕跡は残るのでしょうか?」国王は答えます。「善人には二種類いる。一つは、生まれつき善人で、正しい行いを続けていく。もう一つは、善人をまねているだけの者である。もし彼が悪人と交 ...

満月はまた日の出王に聞きました。「陛下のみ名はなにゆえ日の出王と申されるのですか?」国王は答えます。「ある聖者が余のために命名したのだ。彼は余の天性を赤い太陽になぞらえたのだ。一つめに、太陽は丸く輝き欠けることはない、燦燦たる光は永劫に変わらない。余の天 ...

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