『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』訳者による内容紹介ブログ

11世紀後半、中央アジアでテュルク(トルコ)語を用いて書かれた現存する最古の著書『幸福の知恵 クタドゥグ・ビリグ』の内容紹介ブログです。著者のユースフ・ハース・ハージブは自身の出生地(ベラサグン)がある現在のキルギス共和国で紙幣の肖像に描かれています。11世紀に書かれた書物ではありますが、詩で語られた言葉には現在でも人々の生き方の道しるべになるものがたくさん含まれています。

October 2018

『幸福の智恵』にはそのテーマにもみられるように、智恵と知識が生きる上で重要なものとして繰り返し本文に出現します。ユースフ・ハース・ハージブはその序文にも「人類の価値が、知識と智恵にある。」と述べていますが、ここでは彼が言う智恵と知識の違いについて説明しま ...

ある日、国王は満月を召して、自分のそばに座らせました。満月は言われた通りにそばに座りますが、目を伏せたまま黙っています。そこで国王は尋ねます。「満月よ、どうしたのだ。なんで黙っているのだ?」満月は答えます。「王様、このようなしもべがどうして王の命令なしに ...

11月14日から横浜、東京を中心に「テュルク世界のおおいなる遺産」というテュルクソイ(国際テュルク文化機構)結成25周年記念コンサートが行われます。これはテュルクソイに加盟する国や地域から伝統楽器の名手が集いテュルク世界各地の伝統音楽を披露する音楽会です。興味 ...

キルギス大使館は東京の麻布十番駅から10分ほどの歩いた住宅街の中にあります。一軒家の中にあります。玄関先でインターフォンを鳴らし中に入ります。事前に電話をし、クタドゥグ・ビリグの訳者であり、キルギス関連のパンフレットや資料がほしいと伝えていたので、今日訪問 ...

満月は、さらに国王に尋ねました。「善人は悪人になれるのでしょうか?その悪人に善の痕跡は残るのでしょうか?」国王は答えます。「善人には二種類いる。一つは、生まれつき善人で、正しい行いを続けていく。もう一つは、善人をまねているだけの者である。もし彼が悪人と交 ...

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