現在、中華人民共和国北西部新疆ウイグル自治区にはテュルク系民族のウイグル人が多く住んでいます。人口は約1000万人で、イスラム教を信仰しています。

ウイグル人にとってユース・ハース・ハージブは歴史的な書物を残した彼らの祖として崇められています。そして『クタドゥグ・ビリグ』は民族の誇りの書として扱われています。日本人が『源氏物語』に対する思いと同じようなイメージだとおもっていただければわかりやすいかと思います。

そのため今回の日本語版の出版に関して彼らからたくさんの喜びの声やコメントをいただきました。そこでその声を一部紹介します。

「数年前から友人を通して山田さんが翻訳をしているということは聞いていました。でも正直、出版までいたるのはたぶん難しいだろう、と思っていたんです。わたしたちですら、翻訳するのは難しいですから。そのため出版したと聞いて、本当に驚きました。また逆に、自分たちができなかったことを日本人である山田さんがしてくれたことに心から感謝します。」

「わたしの子供たちもそうですが、日本で生まれ育ったウイグル人も増えてきています。そのため、言葉に関していうと、ウイグル語がわからない子供たちも増えています。そういった子供たちに日本語で自分たちの文化を伝えることができるのも嬉しく思っています。大学生の息子にはこの本を買ってあげたいです。」

このような反響をいただいたことは、7年かけて翻訳したわたしにとっても大変励みになりました。

先日、今回の出版の記念にと、ウイグル人の親しい友人が、都内のウイグル人の経営するレストランで食事会を開いてくれました。店主の方も大変気さくな方で、今回の出版の事を聞くとたくさんのサービスをしてくださいました。ぜひ東京にお住いの方、一度ウイグル料理を堪能してみてください。

シルクロードタリム

東京都新宿区西新宿3丁目15-8-103 (西新宿バールビル1階)

新宿からですと、徒歩10‐15分ほどです。新宿から京王線で一駅いった初台駅が最寄になります。少し奥まったところにありますが、通りに看板が出ていますので、通り過ぎないように気を付けてください。

ウイグル料理
シルクロードタリムでの食事風景