このところ、体調不良のため更新ができず申し訳ございません。
体調をみつつ、少しずつ更新できればと思っています。

現存する『クタドゥク・ビリグ』について
『クタドゥグ・ビリグ』のユースフ自筆の原本は早くに失われてしまい、現代まで残っていません。しかし、幸いにも『クタドゥグ・ビリグ』のほぼ全容が、現在まで明らかにされたのは、書き写された写本が残っていたからでした。
現存する写本は3種類あります。

①ウィーン写本
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『クタドゥグ・ビリグ』の写本としては、最初に学会に知られた写本で、初期の『クタドゥグ・ビリグ』の研究はこの写本を利用して開始されました。古ウイグル文字を使って1439年に作成されたものです。

②フェルガーナ写本
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1913年、現在ウズベキスタンにあたるフェルガーナのナマンガン市の個人書庫で発見されたアラビア文字の写本。発見後一時行方不明となりましたが、1924年に再発見されました。冒頭部と、結末部が欠損していますが、3写本の中で最も多くの文字が残っています。12世紀末-13世紀初頭の写本とされています。

③カイロ写本
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1896年、エジプトのカイロのヒディーヴィー図書館で発見されたアラビア文字の写本です。14世紀ごろの写本と推定されています。

これら写本について、この度の日本語訳の中で、間野英二先生より「『クタドゥグ・ビリグ』解題」で詳細に説明をいただいています。ご興味のある方はぜひご覧ください。