『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』訳者による内容紹介ブログ

11世紀後半、中央アジアでテュルク(トルコ)語を用いて書かれた現存する最古の著書『幸福の知恵 クタドゥグ・ビリグ』の内容紹介ブログです。著者のユースフ・ハース・ハージブは自身の出生地(ベラサグン)がある現在のキルギス共和国で紙幣の肖像に描かれています。11世紀に書かれた書物ではありますが、詩で語られた言葉には現在でも人々の生き方の道しるべになるものがたくさん含まれています。

満月はまた日の出王に聞きました。「陛下のみ名はなにゆえ日の出王と申されるのですか?」国王は答えます。「ある聖者が余のために命名したのだ。彼は余の天性を赤い太陽になぞらえたのだ。一つめに、太陽は丸く輝き欠けることはない、燦燦たる光は永劫に変わらない。余の天 ...

ある日、日の出王が満月を宮中に呼びます。王は満月に近くに座るよう指示し、満月は王のそばに座ります。満月がそっと王をのぞくと、王は険しい顔つきで、三本脚の銀の椅子に腰かけており、手には大きな刀を持ち、左には毒、右には砂糖をおいていました。満月はそれを見ると ...

国王は引き続き満月に尋ねます「ではなぜお前の名前は満月というのか、その意味を教えてくれ。」満月は答えます。「私の性格が月に似ているという理由である賢人が満月という名をわたしにくださったのです。生まれたときは眉のように小さい月は、空で日ごと大きく高くなって ...

↑このページのトップヘ

Copyright 『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』訳者による内容紹介ブログ , All Rights Reserved.